ミース・パビリオン

Fundación Mies Van der Roch


1929年にモンジュイックの丘で開催されたバルセロナ第2回目の万博のドイツパビリオンとしてドイツ人建築家ミース・ファン・デル・ローエのデザインにより建設された。仮設建設物であったため、万博終了後は解体撤去され、幻の近代建築の名作とされていた。1985年バルセロナ出身の建築家で故イグナシ・ソラモラーレス氏が中心となり元あった場所に再建築された。現在は、ミース財団として建築賞、イベントを行い、EUの建築芸術文化の拠点となっている。1996年のAIU(世界建築家連合)のバルセロナ大会では、特別企画として伊東豊雄氏の建築パフォーマンスが日没後、屋外テラスで行われた。トラバーチンの壁をスクリーンとし、水面に反射して映し出された仙台メディアテークの模型のスライド写真は幻想的で観客を魅了した。

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ミースパビリオン遠景。水平面が強調された薄く、すっきりとしたファサード。

薄く張られた水に建物が反射して映り、まるで浮かんでいるように見え、軽快な感じを与える。

トラバーチン大理石の床、壁、ベンチのモデュール寸法がきっちり計算され目地がきれいに収まっている。

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ずーと続くトラバーチン白大理石の床、鏡池、それを囲む壁、低く抑えた天井のエレメントにより水平面が強調され広がりを感じる。

 

L字鋼をを4本立てて十字を作り、それにT字鋼を4本挟みナット止めした屋根を支える細い十字の鉄の柱。そして外側は光沢のあるINOXで化粧してある。

軸線奥の水盤には、ブロンズの女性像が設置されている。右の乳白色のガラスは、トップライトによる自然採光壁となっている。

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照明なしでも明るいバビリオン内部。バラ花模様のオニックスの間仕切壁。椅子もミースのデザインしたバルセロナチェアー。

 

シンプルなデザインだが、大理石のマテリアルの厳選された使い方により濃密で流れるような空間を生み出している。

バラ花模様のオニックス詳細。4枚の切り出したオニックス版を広げバラ模様を創る。オリジナルは同じようにオニックスを使っているが柄は異なっている