Ricardo Bofill

バリオ ガウディ

(タラゴナ県レウス市 1964〜1968)

ボフィールは、1983年パリ近郊マルヌラヴィレのアブラクサスの集合住宅で、当時流行していたポストモダンの建築家として一躍世界的に有名となった。ベンチューリ、ムーア、グレーブス等、アメリカで始まったポストモダンの動きは、瞬く間にポストモダン建築スタイルとして世界中に広まった。ボフーィルのポストモダンは、ヨーロッパのネオクラシックモダンとも言えるもので、商業主義的なアメリカのポストモダンとは異なり、新たな折衷建築スタイルであったと思う。ポストモダン以前のボフィールは主にスペイン、バルセロナで活動しており、ウォールデン7の集合住宅に代表されるような前衛的でモダンな建築を創っていた。ウォールデン7に到るまで60年代にバリオ ガウディ、カフカの城、シャナドュー興味深い3つの集合住宅の作品を残している。特にバリオ ガウディはボフィールの最初の大規模集合住宅の社会的作品で、ローコストながらデザインでがんばって芸術作品にしようという意気込みが感じられる清清しい建築である。外観はレンガ積みとRC造の真ん中に節の入った柱、パティオは全体がポップアートのピンクの壁のコントラストで、今でも当時の前衛を感じさせる。

 

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40年前ローコストで建設されたとは思えない前衛的外観。

前面ピンクに塗られたポップアート風なパティオ。

植栽のあリ明るいパティオを囲むように1フロアー12戸が入る。

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2タイプのプランを重ね合わせファサードに凹凸の表情を与える。

一階はアーケードのある店舗スペース。真ん中に節のあるRC造の2階まで延びる柱。

2種類の平面図のパターンで、バリオ(敷地区画)に合わせ複雑な表情を作る。

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灰色に塗られたテラスも重要なデザイン要素。

2階上のテラスの支えるRC造の節のある柱。

レンガ積みとRC造の合理的でシンプルな外観。