Can Coll 再生計画 / サロン
 
プロジェクト ファサード 屋根天井 サロン キッチン

 最初に手をつけた部分。ほぼ8mx8mの正方形で昔、馬などの家畜が飼われていた部屋。天井は低く、真ん中に木の梁を支える基礎無しで岩盤から立っている2mの野石積みの柱がある。外壁は、近くで取れる不揃いの50cm厚の野石の積み方、目地は漆喰でなく土、アーチの形は、半径1mの小ぶりの半円形。これらの状態から推測すると15世紀に一番最初に作られた部分であると考えられる。この部屋を6匹のダルメシアン犬が自由に動き回れる大きなサロンにしたいというクライアントの希望で、中央の梁を支えている柱を取り払い7mの木の大梁を飛ばすことにする。梁の高さを入れても、天井高が2.3mしかないので、岩盤の床を50cm掘ることにする。また、梁が腐っていたり、シロアリにやられたりしていて状態が悪いので、2階の床を落とし新しく架けなおすことにする。外壁だけを残し、前面改修という大工事になった。歴史的建造物の再生は、なるべく現在の建築の状態を最大限生かしながら進めていくのが基本であるが、このように工事を進めるのしたがって最初の計画段階では予想もできないことが次々と起こってくる。その都度、建築家が計画と工事のフィードバックを適切に行い、合理的な解決を見つけコストを抑えつつ、より良いデザインに発展させることが重要である。
 

a. b. c.
 a. 中央部の木の梁を支える
   高さ2mの柱。50cm岩盤
   を張り下げる。
b. 幅1mあるの石積みの大柱。
  状態の悪い、2階床を落とした
  ところ。
 c. 中央部にあった柱を取り
   払い、
6mの木の大梁を飛
   ばす。床の梁組を新しくする
d. e. f.
 d. 30cm間隔根太の上に
   レンガタイルを張ってい
   
く。
 e. 床に10cm厚のポリウレタン
   を敷きモルタルを塗る。大柱
   を新たに野石積みで補強し、    ひと回り太くする。
 f. 間仕切壁も不揃いの石を積
   み上げる。クライアントによる
   セルフビルド。
g. h. i
 g. 強度を増すために2重梁と
   する。
 h. さらに方杖を経て、そのため
  の添え柱もつける。
 i. 木製アーチ窓を取り付ける。
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