Can Coll 再生計画 / ファサード
 
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ガウディの生家にも近いタラゴナの15haのブドウ畑の中に建つ大農家「Can Coll」。建築が500年のときを経て、周囲の風景と一体化している。この風景を壊すことなく、現代の住宅として再生することが第一のテーマである。まず、実測し図面を起こし分析することにより、この建物の特徴を理解する。そうすることによって、建築再生へのデザインが生まれてくる。博物館でなく、現在においてそこで生活し、生きた建築とするためには,なんでもかんでも保存修復すればよいという訳には行かないのである。分析によって、3つの異なった時代に建てられた建築の集合体であることが解ったので、その特徴を生かしながら計画を進めて行った。
 

a. b. c.
a タラゴナの自然とと一体化した
  美しいCan Collの風景
b. 建物の周囲が高い野石積み
  の塀で覆われまるで中世の城
  館のよう。
c. ブドウ畑からの眺め。まずは、
  建物をオリジナルの姿に戻す。
  外壁は、18世紀の2回目の改
  築時に漆喰で塗り固めてある。
  オリジナルの外壁は、この近く
  で取れる不揃いの石灰岩の石
  を積み上げ、目地を泥で詰め
  たものである。
d. e. f.
d. 3階の部分の窓は、中央に煙突
  を通し、シンメトリーに窓を開け
  る。
e. 南側中央部分。15世紀に最
  
初に作られたと推測される。

  オリジナルの建築を後の時代
  に改築し、かなり美観を損ね
  ている。
f. オリジナルの姿に戻すとそこ
  には、二つのきれいなアーチ
  と薄いレンガで作られたカタラ
  ンボールトのテラスが出てき
  て、ほぼシンメトリーに整えら
  れた美しいファサードが現れ
  た。
g. h. i
g. 半円アーチの部分には木製
  サッシを入れ込む。外壁は、野 
  石積みの上に漆喰が塗ってあ
  る。この漆喰壁の状態が悪い
  ので、漆喰を落とし、目地の泥を
  取り除き、セメントモルタルで補強
  し、野石の不揃いのファサードに
  し、オリジナルに近づけることに
  する。
h. 西側、ファサード。建物アクセ
  ス側。漆喰の塗り固められた
  ファサードはほとんど剥がれ
  落ち、オリジナルの不揃いの
  野石を積んだ外壁の感じがい
  い。
i. 建物の周りを金網の塀で囲
  み、入り口のモン扉は、クライ
  アントのセルフビルドで、野石
  をセメントモルタルで積んでい
  った。
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